BL小説 おやじ貸します!? 兄弟屋顛末記 (プラチナ文庫) の感想



「くろねこのなみだ」など高評価が高い夏乃作品の中でも、なかなかどうしてちょっとコケティッシュ。

でもコメディじゃない。
「寂しいコケティッシュ感」
これがかなり癖になる味でした……


おやじ貸します!? ~兄弟屋顛末記~ (プラチナ文庫)おやじ貸します!? ~兄弟屋顛末記~ (プラチナ文庫)
(2015/01/09)
夏乃 穂足

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裏路地でなんでも屋を営む兄弟の兄、尚。
彼の依頼主である弟伸の知り合いである強面ワニ目の新堂。
尚の弟なのに、ド派手でモテモテで人間タラシでいろいろだらしないヤツの伸。
そして彼らを取り巻く、ちょっといろいろヘンだけど人情味あふれる面々。

男をタラシ込む仕事をやる羽目になった尚は、ぶっちゃけ四十路。
童貞で、地味で、割に合わない人生ばかりなのに、それでいいと割り切っている枯れ切った男(笑)

そんな尚が、ちょっとずつだけど、新堂によって新しいことを経験して前向きになっていく。
四十路男の「自分を振り返って勇気を出して殻を割る」とこが読みどころ!

どこまでも自分を過小評価する尚には、弟との比較や過去の友人のことなど、過小評価するそれなりの理由がある。
それもわかるけど、読んでてその後ろ向きっぷりにちょっとイラっとしました(笑)
でもそこが人間臭いといえば人間臭い。
リアル感有るといえば、そのとおり。

それを新堂と自分の勇気でよいこらしょっと、頑張ってみようとする。
新しい自分を導き出そうとする。
細い体で葛藤する姿が、まるで蛹から孵化する蝶みたいで心情的キュンとさせられました。

もちろん、ラブもあり。
今まで未経験の枯れぎみ男が解放するエロさはハンパなし!
すごく現実感溢れるねっとり悶え姿はほんと、可愛エロすぎ。

尚を開花させた?新堂も、まっすぐで男気あるがっちり系。
ヤクザと間違われるような怖い顔なのに割と真面目(笑)
しかも頼れる男。
ただ頼れるだけじゃなくて、嫉妬したり感情面では年下っぽさもあって、ギャップ萌えできる攻め。

ちょっと後半、「展開が都合よくないか???」と思わなくもないけど、総じて寄り添って詠めるおススメBL小説です。



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