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BL小説 もっとずっときっと笑って (ディアプラス文庫)の感想



「君が笑えば世界も笑う」の第2弾。
最新芸人コンビ「オレンジグミ」の苦悩と活躍を描いた芸人シリーズ。

主には3つの短編が収録されていて、どれもちょっとずつ時代が違います。

まずは、ひーちゃんとオコが養成所を出てから、全然目が出ないときの苦悩の時期
そして、売れてきて、ようやく冠番組を持てるようになった時期
そして、その冠番組放映から1年後、かなり順調な時期

他の芸人シリーズに比べると、まだまだ若い起と寿志。
若いなりの苦悩や、お笑いブームが終わってしまった時代の若手の目線で、これまでの芸人シリーズとは一味もふた味も違う「今風」さに、新鮮たっぷり。

もっとずっときっと笑って (ディアプラス文庫)もっとずっときっと笑って (ディアプラス文庫)
(2014/10/09)
久我 有加

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今回、前半は起の苦悩がメイン。
何度直しても、自分の漫才だけ注意されて、ひーちゃんは全く問題なしの状態に、生まれて初めて自分が「努力型」であってひーちゃんのように「天才肌」ではないことに気が付く起。

ひーちゃんの才能への嫉妬あり、羨望あり、でもそこに愛もあり。
超難関大学に通って、超頭良くて、なんでもできるのに、大好きな漫才だけはなぜか上手ではない。
その事実に向き合って、改めてひーちゃんとの漫才のやり方を考える起は、その苦悩の分、めちゃめちゃかっこよくなった!!!

そんな起の苦悩の姿を見ながら、自分も何かできないかなと考えるひーちゃんは、どこまで行っても天然でぽやんとしてる。
でもその姿こそが天才的癒し。
読んでて、ずっと癒し(笑)

ベースにひーちゃんの癒しがあるから、読んでて辛辣な場面でも、これまでの芸人シリーズと違って怖い空気にならないところが、この「オレンジグミ」のメイン小説たるゆえん。

2人がちょっとずつ成長して、ちょっとずつ売れっ子になって行く過程で、いろんなお客さんのコメントやファンの子のお話も出てきますが、読んでて彼らに共感せざるを得ないほど、ひーちゃんという存在が癒し。

現実に「オレンジグミ」がいて、番組やってたら自分も見て癒されるだろうなぁと、架空の漫才師のすっかりファンになってしまいました(笑)

後半部分は、「恋で花実は咲くのです」と時期的にマッチしており、ところどころ展開がかぶっているので、「恋で~」を読んだ方はダブルで面白いと思います。

「恋で~」の時田や芝山、劇場支配人の小関、そして別コンビ「青海苔」などがっつり出てきます。

もちろんひーちゃんの「持ってる」才能も健在。
自販機で缶ジュースがすっごく当たったりと、面白ろ癒しエピソードも満載。

前作「君が笑えば世界も笑う」含めて、超絶おススメ芸人シリーズです。

ちなみに、かなりエッチシーンがありました!
そちら面でも満足の1冊です。

なお、作者様はあとがきで「この本から読んでもわかるつくりになっている」と書かれていらっしゃいますが、個人的にはこの本から読み始めるのはおススメしません。
出来れば最低2人の前作品を読んでから。
出ないと、いろいろ途中で微妙につまずくシーンがあります。



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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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