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BL小説  愛の嵐 (キャラ文庫)



読後直後に思ったこと……
「愛の嵐」
タイトル絶妙!

まさに、愛の嵐……
ちょっとフランスのエロチック映画っぽいタイトルですが、まさに。

ラストに確固たる何かが見えてこないのも、フランスのエロチック映画みたい。
感応的。モザイク的。

2人の愛や形作られたはっきり見える関係が見えてこないので、好みがわかれる作品かなと思います。

愛の嵐 (キャラ文庫)愛の嵐 (キャラ文庫)
(2014/08/27)
水原 とほる

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主人公は、経済ヤクザ×美人刑事。

美人刑事は別の年上妻帯刑事と不倫中。
その関係をネタに、経済ヤクザが身体と情報を求めてくるストーリー。

つまり、身体から始まる愛憎モノ。

ヤクザVS警察という事件がらみの伏線を軸に、2人の心情が変化。
主には美人刑事受けの心情変化に焦点が当たってました。

いやいやながら抱かれつつ、次第にその人間そのものに惹かれていく。
だめだとわかっているのに、その身体や男としての攻めに心が惹かれてどうしようもない。
警察であることと、ヤクザの男を欲するということ。
真逆なことながらも、両方やめられない。
どっちを取るとかもできない。
そういう次元の感情じゃない。

もやもやした感情は、自覚しながらも究極の選択をせずにページ切れ。
だから、ラストは微妙な不完全燃焼。
恋愛部分に決着がついたのかどうか……と曖昧なままエンド。

結局2人の関係に確固たる何かは不明。
その点がこっちの気持ち的には燃焼不足。

いや、そういう曖昧さで終わってもいい。
むしろ、曖昧じゃないとこの2人の場合は困る。 いきなり「刑事としてのプライド捨てて、ヤクザについてくわ!」となってもおかしい。
逆もしかり。

相反する立場だからこそ惹かれるモノがある。
叶わないから溺れる。
これまた人間の性。

でもやっぱり読者としては、愛を取る!みたいな王道結末をどうしても欲してしまう。
基本は、愛を読みたくて、BLを読んでいるのだから。

ということで、個人的にはおススメと非おススメの中間というところでしょうか。

キャラはどちらも立ってて、雰囲気あり。
最終的に警察を出し抜く経済ヤクザは、そのつかみどころのなさと薄暗さがたまらない。
少し蛇っぽさのある視線でねっとり絡みつくタイプ。

逆に受けの美人刑事は、どちらかというと嘘がヘタで、裏と表を使い分けられないタイプ。
不器用というわけではないけれど、まっすぐなタイプ。
こちらはエロ面ではもだえる様子が淫靡で、平時の顔とのギャップにカッと火照ること間違いなし。

水原作品としては、路線を外してはないので、読み込んでいる方は雰囲気の予想はできます。



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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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