FC2ブログ

BL小説  言ノ葉ノ使い (ディアプラス文庫)



かなり昔、2007年ごろに「言ノ葉ノ花」や「言ノ葉ノ世界」が出版されて、それに合わせてBLCDも発売されたかと記憶しています。

(そうです、このブログでも書いてますね……)

その続編として、また人の心の声が読める受けカンナと、アパートの隣に住む額田の物語が、これです。
前作2本とはほぼ関係ないので、この本単品でも全然問題なく、ストーリー把握できます。

今回の2人はちょっと痛い感じでした(特に攻めが痛い、実質的に痛いシーンが結構あります(汗))。


言ノ葉ノ使い (ディアプラス文庫)言ノ葉ノ使い (ディアプラス文庫)
(2014/08/09)
砂原 糖子

商品詳細を見る


ヤクザの下っ端×心の声が聞ける一人ぽっちの青年。
二人は、偶然出会って、次第に、寄り添うようになる。

と、簡単に2行でまるっと表してしまいましたが、もちろんこんな二行では言い表せないいろんな事件や感情の起伏が2人の間にあって、平穏な日々に浸るまでには長い時間と苦しみがあったりします。
そういう意味でちょっと痛いです。

が、全く世界もタイプも違う2人が、どこか共通する部分があって、広い世界で2人でなんとか寄り添って行こうとする姿が健気で、切なくて、涙をさそわれます。

まっこうから、何かしてあげようと頑張るカンナ。
そんなカンナに乱暴な口を聞きながらも、こっちも何とか乱暴にでもカンナのためを思って行動する額田。
ヤクザの下っ端という立場から、無理難題もしなくてはいけない立場なのに、黙って恩人のためにやり遂げようとする。
いけないことだとわかっているのに、やめることができない。
苦しいのに、それをすべて呑み込んで生きようとする。
粗野な中にふと見える優しさが切ない男でした。

そんな額田を見守り、額田の為に頑張ろうとするカンナ。
実は心が強い攻めで、その芯の強さで額田を守ろうとする。
一生懸命小さな身体で額田を護ろうとする姿も健気な受けでした。

心の声に起因する問題は今回は割とサブライン的な位置づけで描写されているのですが、最後の最後、要でやはり重要なのも心の声。
ちょっと技法的な話になってしまうけど、そのあたりの絡ませ方が上手だな~と感心するストーリー展開でした。

これまでの既刊本2冊と比べて、内容がもっと血なまぐさいのですが、心の安寧とかささやかな幸せというテーマがぴったりの、既刊2冊にそん色ない「心の声」シリーズ最新刊、おススメです。



関連記事
テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
BLCD ドラマCD  花鳥風月 1 | Home | あなたの好きな人について聞かせて (ディアプラス文庫)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する