あなたの好きな人について聞かせて (ディアプラス文庫)


小林作品といえば、「絶対面白いはず!」
そして、今回はな、なんと挿絵がおおやかずみさん。
そりゃ、面白いし絵も綺麗に決まってる!
……と、待ってました!とばかりに読んでみましたが……


あなたの好きな人について聞かせて (ディアプラス文庫)あなたの好きな人について聞かせて (ディアプラス文庫)
(2014/08/09)
小林 典雅

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期待していた面白さではなかったのですが、違う方向の面白さがあって、最終的に個人的感想としては「面白可愛かった」。

まず、挿絵はどれも本当に綺麗で可愛いです。
さすが、タクミくんシリーズのおおやかずみさん。
何を見てもタクミくんシリーズに意識が行ってしまうほど(私だけだと思いますが……)、綺麗で素晴らしい挿絵でした。
もちろん表紙絵も、GOOD。

さてさて、内容ですが、これが本編ストーリーもさることながら、本編を飾る空想ショートストーリーが馬鹿ウケ!

攻めは金持ち、顔良し、頭良しの高校生。
攻めは貧乏(元々は割と裕福ながら、天然な故に?親と決別し貧乏暮し)、天然、作家を目指すコンビニバイト君。

二人はコンビニでなんとなく顔見た程度だったのに、ある日突然事故の被害者と加害者でつるむことに。

ボーっと歩いてた受けを車から助けた攻め。
かっこよく助けたはいいが、足を骨折して、入院するはめに。
金持ちだから入院費とか補償はいらないけど、代わりに毎日会いに来い! 作家目指してんなら毎日お題に沿ったSS書いて持ってこい!などと、いろいろ無理難題を毒舌で命令する攻め高校生。

その押しに負けて、年上のくせに言いなりになりつつ、せっせとヘンテコなSSを書いてお披露目する受け。

(ここからはちょっとネタばれするので、知りたくない方は飛ばしてください)

実はこの攻め、親がどっちも超有名な作家と脚本家。
読むことには目が肥えている。
ツボついた指摘をガンガンしてくる攻めに、受けは感心しながらも、まだまだ言いなり。

そしてついには「ずっと好きだったんですけど」と、いきなり告白してくる攻め。
コンビニで見かけたときから想い焦がれ、一生懸命接点持とうとしつつも、徒労に終わり、ついにはカッコよく助けたものの足折る始末。
でもこれ幸いと、毎日通わせて、毎日会って、ベッドで押し倒すのを妄想してた……なんて、なんて健気?な攻め!(笑)

そしてここから毒舌ツンツンキャラから、思いっきりデレキャラにチェンジ。
もう受けが好き好きでしょうがない「俺様ワンコ」ぶりを発揮。
その姿が可愛いやら、可愛いやら、可愛いやら……

やっぱ高校生、若い!
頭いいけど、なんか若い!浅はか(笑)!
そこがまた可愛い!

そんな何でも持ってる高校生に好かれまくった天然年上受け。
いつもヲタヲタ、なんだか頭のネジ一本ゆるんだようなタイプですが、なんとこれが意外と上手にこの猪突猛進型高校生を操作していくのです、多分本人は無自覚に。

その無自覚さに攻めはちょっとイラっとするけど(そりゃするわ……)、読んでるこっちはそれもまた可愛い!

ホント、笑いながらほほえましいシーン満載で、いつもの小林作品の直接的なおかしさとは違う、斜め曲がりながらの面白さが新鮮でした。

周りを固める攻めキャラの両親、超有名作家と脚本家も対照的でいい味付けしてます!

若さゆえに悶々としてしまうイケメン高校生と、それに引っ張られながらも意外と上手に手綱引いてる天然年上君、なかなか絶妙カップリングでした。



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