好きで、好きで (ディアプラス文庫)


概要読むと、結構シリアスかな、と期待?していたのですが、思ったほどシリアスで切ない感じではありません。

「恋人との仲で悩んでぎくしゃくして胸が痛い」系ではなく、「既に安定期にある恋人同士のちょっとしたささくれを補修していく作業」系です。

それも、受けが一人で立ち回っているタイプ。

攻めはどっしり、見えない愛をがっちり固めているけど、受けが自分が最初に付き合ってくれと言った手前、それで長年引け目を感じてしまって……という展開。

攻めがどっしり、受けがふわふわですが、基本安心して読めるラブストーリーです。
(逆にいえば、着地点が見えてしまっているとも言えますが……)


好きで、好きで (ディアプラス文庫)好きで、好きで (ディアプラス文庫)
(2014/08/09)
安西 リカ

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まずはなにをおいても、攻めがカッコイイ!!!!

和風、無口、顔のパターンが3パターンのみ。
しかもエリート銀行マン。
超頭も良いし、もちろんイケメン。

そんな攻めが恋人で、そりゃ受けも「好きすぎて、どこが好きなんて言えない。全部好き」

そんな完璧で理想な攻めに対して、受けは見た目はチャラ男に見えなくもない明るく派手な男。
でも実はものすごく良妻賢母(?)
攻めのためにご飯作ったり、世話を焼きたい。それが自分の喜びな男。
見た目派手でも、実は真面目。
そのギャップが可愛いのです!

仕事仲間に言い寄られても、どこ吹く風。
この10年攻め一筋。もうそれは何があっても揺るがない。
てか、攻め以外、周り見えてない(笑)
その態度も、ちょっと天然入ってて、可愛い!!

もちろん、受けだけじゃない。
攻めも、実は意外に嫉妬深くて、無口ながらもその嫉妬をちらりちらりと表現してくるところがまたカッコイイ!
しっかり自分の人生も見据えたうえで、納得して受けと付き合っていることも、さらりと受けが一番大事だと思っていることを口にするところも、何もかもがスマートな男。

何にも動じない攻めだから、大体ぐるぐる悩んでしまっているのは受けだけれど、攻めという大きな器があるから、しっかり安定したカップルなわけです。

大きく喧嘩することも、関係がこじれることもないから、そういう意味ではまあ、安定しててなんかつまらない……と言えなくもないけれど、10年で築き上げた安定した関係自体が読むに値する、そんな安定期ラブストーリーで、個人的には楽しめました。

もちろん挿絵も超綺麗です。
木下けいこさんの挿絵は、常に淡く切なさが漂ってます。
ぶっちゃけ、表紙買いの一面もあったのですが、この表紙こそまさに、このストーリーを一枚で語っている名表紙。

厚みがさほどない一冊の中に、本編と後日談と、そのまた後日のショート、合計3編が入っています。
どれも短めで読みやすいので、ぜひどうぞ。



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