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BL小説 予言者は眠らない 書き下ろしショートストーリー付き (キャラ文庫)



本の感想を書くとき、どうしてもうまく書けない作家さんがいます。
自分との相性というのでしょうか……
ストーリーは好きだったんだけど、なぜかうまく感想が書けなくて、アマゾンなんかでレビュー乗せると、「参考になりませんでした」の票の方が多くなってしまったりするケース(苦笑)

実は樋口美沙緒さんの本は、私にとってのそのようなタイプの本です。

この小説も読んで、よかった~と思ったのですが、どうやら私の感想は他の方々と違ったようで、アマゾンではガツンと「参考になりませんでした」ばかり(笑)

どうやら、樋口作品を読みたい読者様の期待とは違う感想だったようです……

ってなわけで、あまりアテにあらない感想かもしれませんが……

基本は、受けが予知夢を見る体質で……という設定ですが、オカルト的でも幻想的でもないです。
タイトルから想像するよりもはるかに現実的なストーリーでした。
むしろ、その予知夢なんちゃらよりも、受けと攻めのキャラが深くて、絡みも意図するものが伝わってきて、すごく良かった印象があります。

「予知夢を見る不思議な体質」の受ではなく、「なんでも後ろ向きに最悪な状態しか予想しない」受と、究極後ろ向きな性格だけど優しい受を可愛いと思ってしまうしっかり兄ちゃんタイプの年下クンのお話。

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(2014/06/27)
樋口美沙緒

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受は、予知夢を見る体質。
好きな人の夢をみると必ず悪いことがある。
だからずっと人とかかわらず、友達も作らず、好きな人を作らずに生きてきた。

そんな受が好きになってしまったのは、ファミレスのバイト先の先輩であり年下高校生の攻。
受けとは真逆で、なんでも良い方向に、常に良い未来しか考えずに行動する頼れるかっこいい年下クン。

その年下クンから、好きです!と告白されても、ウンとは言えない。
だって夢にみたら、彼に悪いことが起こる……しかも夢で彼が同じバイト先の女性と結婚してるのを見てしまった。
それに、それに……
……と、受は、なんでも見たことを悪い方に解釈する。
対して、攻は、なんでもそこから良い可能性を見出そうとする。

真逆の考え方をする2人がちょっとずつ歩み寄っていくところが繊細に描写されてて印象に残りました。
もちろん、お互いに相手の性格が自分と真逆だということは、最初からわかってます。
わかってて、なんとか相手を理解して、妥協しないで歩みよれる落とし所を探そうとするところが、どっちも健気だし、どっちもやっぱり若いし無力。
でも無力なりに、頑張ってるところが、青春ぽくて、うっかりいろいろハマってしまう要素がありました(笑)

しっかりものの攻だけど、やっぱり高校生で年下。
たまに子供っぽさを見せるところも萌え可愛かった~。

前半は二人がなんとか予知夢やら受の性格改善?をするのがメイン。
後半は受の昔の友人が登場して、三角関係ぽくなるストーリー

全体的に、受の後ろ向きモノローグがくどいかなと思うこともありますが、それを差っ引いても面白かったです。

エロは、若い!(笑)の一言。
ムードとかはないですが、爽やかガツガツ系でした。

樋口作品は読者様に独特の流れがあるようで、感想の方向性も似ている印象があります。
そういう意味では、わりと入りづらい世界ではあります。
……が、個々の作品はそれぞれ趣があって、この本のようにハマれるものも多々あり。

この本も、オススメです。タイトルとか表紙に惑わされずに読むのが、オススメです。



テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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