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BL小説  365+1 (プラチナ文庫)



付き合いが長くなった遠距離カップルの、閉塞感溢れる鬱屈とした日々と焦りがメインテーマだったと思います。

かなりどろっとした感じで、現実的。
だけど、どこか若さや青春の欠片は残ってる。

あまり楽しい話ではなかったけど、主人公2人の気持ちが近くてのめり込めるタイプの本です。
厚みもあるし、読みかさも十分なので、じっくり関係自体を読みたい読者向け。


365+1 (プラチナ文庫)365+1 (プラチナ文庫)
(2014/07/10)
凪良 ゆう

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高校の同級生の攻と受が、専門学校卒業後、事情で別々の道を歩き始め、理想と現実、相手との距離、自分の人生について悩むストーリー。
しかも爽やかな悩みじゃなくて、かなり現実的でどろっと濁った感情が入り混じっている。

その分、主人公2人が等身大でリアル感あり。

くわえて、脇キャラも個性派ぞろいで面白い。
特に光っていたのは、半当て馬的モデルの美山。
美形モデルなのに態度も口も悪い、でもどこか憎めなくて実は結構純情。
攻と受を引っ掻き回したり手伝ったり詰ったりと絡んてくる中で、チラリと見える可愛さが魅力的でした。

基本、攻も受も純情で田舎モノ。
洗練されてそうで根っこは高校生の時と変わらない青い若さがあって、それが世間や現実とぶつかる。
その時2人はどうするのか。
恋人は支えになるのか。
恋人って何なのか。
恋人に、自分は素直になれるのか。
恋人に、なんでも打ち明けられるのか。
じゃあ、恋人ってなんだ?

話し合えばさらりと終わるかもしれないのに、それが出来ない。
男のプライドが邪魔する。
でも、やっぱり好き。
だからかっこつけたい。

どうやったら輝けるんだろう。
もがく青年たちは、どんなにどろり、どんよりしてても、みんな魅力的で、健気。

割と見逃しがちなニッチなテーマメインで、読み手として触発される作品でした。

あらゆる面において安定感のある凪良作品ならではの味が出てたと思います。
読後直後はしっくりこないというか、ひっかかりを覚えるけど、時間がたつと消化されて納得できる、実力派?的な一冊。
万人にオススメ!とは言いませんが、気になったらオススメです。
迷うなら、オススメです。


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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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