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BL小説  推定恋情 (フルール文庫 ブルーライン)



なんとなくタイトルから想像できますよね、内容。
弁護士、事件、そして恋愛。
攻めが容疑者。
受けが弁護士。
事件を通して、ラブ注入……

のはずが、なんだか本格派推理小説のようでした。



推定恋情 (フルール文庫 ブルーライン)推定恋情 (フルール文庫 ブルーライン)
(2014/05/14)
いおかいつき

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エリート弁護士と、彼が弁護する殺人容疑者の御曹司フリーライター。
弁護する側とされる側という関係から発展する恋情……

という流れみたいだけど、メインはどう見ても殺人事件そのもの。
解き明かすことが重視されていて、恋愛部分はカレーの福神漬け程度(笑)

個人的にはミステリー小説大好きなので、これはこれで純粋に推理を楽しんでしまいました。

が、もちろんBL的くくりから言うと、まあ、いまいちなんでしょうね、やっぱり。

エリート弁護士の恵吾は、仕事のしがらみで初めて刑事事件を弁護。
弁護するのは小笠原グループの御曹司、小笠原晃司。
晃司は爽やかな男で人当りもいいけど、自分が無罪になることに協力的じゃない。
そんな晃司に他人行儀だった恵吾も、話をしていくうちにちょっとずつ恵吾を本気で弁護していくようになる。

受けの恵吾は最初から最後まできれいな顔した弁護士。
良くも悪くもキャラの奥深さが出ないタイプ。

攻めの晃司は、前半、中盤、そして後半とキャラがちょっとずつワイルドに変貌。
最後に恵吾を攻めるシーンは男っぽさにあふれた都会の野生系攻め。

全体的には恵吾が事件を調べたり公判シーンが5/4。
まさに、推理小説の雰囲気。

これでクライアントと弁護士の間に生まれるちょっと特殊な気持ちとかが丁寧に書かれていればあからさまなラブがなくてもイけたんだけど、気持ち部分は割とあっさりスルー(笑)

途中一度だけあったキスシーンも、晃司がゲイだったからなのか、恵吾が好みで惚れたのか、そのあたりが微妙。

自分をしっかり弁護して守ってくれた恵吾に自然と惹かれていた……という設定だと最後にわかるものの、それでなし崩し的に抱かれる恵吾の心情も微妙。

抱き合わせの後日話で本編で足りなかったエッチと気持ち部分をがっつり補完してあるのが救いでしょうか。

ガンガン攻める晃司と、ウブに乱れるストイックな恵吾。
ちょっとワイルド攻めなのは、エッチ満足度高くて良かったです。

挿絵も綺麗ですが、エロ挿絵は1枚のみなのが痛い!
あとは裁判シーンだったりと、これもまた推理重視な傾向があったのもちょっと残念。

男と男が出会って、そういう感情が芽生えれば、もっと泥臭く、汗臭くなる。
そういった体臭が全く感じ取れないのも読後にぴかっと光る印象が残らない一因かも。

推理が入ると、なかなか難しいのかもしれないですよね。
事件とか推理基軸で心に残るピカ1タイトルってあまりないし。

でもでも、推理小説として考えると、とっても面白かったです。
(ってあまり褒めてないか???)



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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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