BL小説  初恋の行きつくところ (フルール文庫 ブルーライン)



まず最初に、好き嫌いがはっきり分かれるタイプです。
これは間違いないです。

基本、高校の初校同士の同級生が、偶然大人になって再会。
初恋の心をどうするか。付き合ったらどうなるか。
そのあたりを、ほぼ甘い雰囲気なしに、感情のみを表現して綴っています。

二人の間にライバルが出るでもなし、親が反対だとか、なにかハプニングがあるでもなし。
「つまらない」と一言言ってしまえば終わり。
そうも取れる本です。

ですが、ですが、ですが!

この感情をずーっとひたすら?読んでいくと、味があります。



初恋の行きつくところ (フルール文庫 ブルーライン)初恋の行きつくところ (フルール文庫 ブルーライン)
(2014/05/14)
八条ことこ

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初恋で、忘れてたけど、出会ったら思い出してしまってどうにも感情がコントロールできなくなってしまった受けでサラリーマンの諒(表紙のネクタイ君)。
諒よりも見た目もっとチャラ系だけど、実は高校の時かなり諒ばっかり好きだった、大学戻り組学生の隆史。
偶然、通勤電車で出会って、すっかりしまってた「初恋」がぶわっと吹きだしてくる。
さて、どうしよう。
飲みには行った。
隆史は「付き合おうか」と軽く言う。
いやいや、そんな付き合うとかありえるのか?
好きだけど、これって社交辞令?
諒はかなり奥手で童貞。
隆史の言葉をいろいろ考えてしまうのです。

でもそれは隆史も一緒。 不器用でチャラく見えるから、余裕かましてるように見えるけど、こっちもいろいろ考えてる。
感情はストレートに出すけど、それでも怖い部分もある。

二人の心の葛藤とか。 普通のBLだと他愛なく通り過ぎてしまうようなお泊りだとか。
会社帰りの逢瀬だとか。
細かく小さい出来事一つ一つに対しての感情がすっごくリアルで寄り添って読めるタイプの本でした。

男の感情って、女の感情より実は複雑。
「え、ひっかかるのはそこ??」なんて読みながらほほえましいやら、納得できるやら。

特に一応付き合う態になってからの二人はホントもどかしい!
セックスさえも何度やっても最後まではいかない。
触ってほしいのに、別の感情が邪魔してて、うまくいかない。
そしてその別の感情というのが、この本でしか読めないような、かなり隅をつついたような、でもあるある!的な感情だったり。

冒頭でも書きましたが、好き嫌いがわかれます。
起承転結がはっきりしているのが好みだったり、BLに通常とは全く違う世界を求める読者だと完全につまらないと感じるはず。
でも、平坦だけど、たうたゆような雰囲気や感情特化がお好きな方はハマる作品です。

私はイラスト買いでした(笑)
小椋ムクさんの挿絵はどれも綺麗です。
イラストの綺麗な淡さが、内容にもぴったり寄り添ってると個人的には思うのですが……

アマゾンさんの評価だとめちゃくちゃ悪いです、この本(笑)
なんででしょうね……



テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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