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BL本  それは初恋すぎるでしょう。 (プラチナ文庫)



個人的には表紙の2人があまりに自然体で魅力的だったので思わず購入。
内容もまさに表紙の2人の今、この時、をつづったストーリーで、基本はほのぼの。
20年来の友人同士の話です。

隠れてちらりと2人でさえも気づいていない恋の緊張感めいたものがあったり。
もう一歩踏み出したいのに、なぜか踏み出せなくて時間に流されて終わってしまう恋をボーっと見つめる男の気持だったり
思わずこっちがそわそわしてしまうような、初恋未満の気持ちがほほえましかったです。


それは初恋すぎるでしょう。 (プラチナ文庫)それは初恋すぎるでしょう。 (プラチナ文庫)
(2014/03/12)
花川戸 菖蒲

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20年来の友人を続けているミチと阿川。
デザイナーと銀行マンという、道は全く違うけれど何かあればふと電話して相談したり報告したり。
無意識に頼っている相手。
お互いに彼女もいたり、たまにはいなかったり。
ホント、普通の友人同士として付き合ってきたわけだけど……

基本は受けのデザイナーのミチの視点や生活環境がメイン。
ミチの独立や彼女とのいさかいなど、生活を通してそこに阿川がいる、みたいな。

ミチは精神的に阿川を頼っているけれど、そこに恋愛めいたものがスパッとない。
いや、スパッと内容に見えて、実はあるっぽいけど、本人は全く気付いていない(笑)
気づいてるかもしれないけど、天然で気づかないふりしてるところがああ、男の気持ち……。

逆に阿川はわりとそのあたりがストレート。気持ちに忠実。
精神的にもいろんな意味でもちょっと阿川の方が大人っぽい、35歳という設定に納得のリーマン。
そして、和風な攻め!(笑)
理知的だけど割と世話焼きっぽい男らしさや、押しつけがましくない包容力が素敵でした。

35歳という微妙な年齢の男の仕事について、人生について。
現実をどうとらえるか。
会話の中で話して、意見を聴いて。
自分がそうやって素を曝して一番落ち着ける場所、人。
それがお互いであるということが、体や無意識ではわかってるのに、気持ちは分かってない。
わかろうとしてない。
わざと見ないようにもしてる。

そして、それがふとわかったとき、直視せざるをえなかったとき、なんかストンと気持ちが落ちてくる。
ミチから阿川へ、阿川からミチへ、言動一つ一つに隠れた気持ちがちょびっと込められてて、味わい深かったです。

派手さとか切なさとかはあまりなくて、少し凡庸。
でもその凡庸さがこの本の持ち味かなっと思います。

個人的にツボだったのは……
ちょっと最初から阿川が飛ばしすぎ?(笑
気持ちダダ漏れてきてるから!
絶対阿川、最初からミチ好き!な気持ち、漏れてるから!!
そんな頭隠して尻隠さず的な態度がツボでした!



テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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