BL本 初恋迷宮 (白泉社花丸文庫)



鳥谷しずさんの本をあまり読まないので、このスタイルがデフォルトなのか私にはわからないのですが……

読み出しは正直ちょっとなぁと思っていたのですが、 後半エロに突入したら、これがかなり濃くてねっとり。
エネルギー消耗型の読み応えあるエロでした。


初恋迷宮 (白泉社花丸文庫)初恋迷宮 (白泉社花丸文庫)
(2014/04/22)
鳥谷 しず

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加えて言葉攻め?とも取れる「課長」「班長」の呼び名と敬語。
一行一行漏らさず読んでいくと、かなりのエネルギーを消耗するエロシーンはおススメの作品です。

昔、自分の性癖に罵倒を浴びせた男と、そんな男なのに忘れられない男。
大人になって再会して、またその熱が再燃する。
警察内部で再会した、昔ちょっと知り合いだった年下のワイルド系チェロ奏者の宝坂と、その宝坂に恋していたお坊ちゃんタイプの雪人。

宝坂にゲイであることに罵倒を浴びせられて傷ついたものの、ずっと雪人は宝坂のことを忘れられず。
そして宝坂も過去の自分の言動を恥じて、再会して謝罪してきたものの……

こう書くと、雪人が結構健気で控えめに聞こえるけど、いやいや、違う(笑)
宝坂と部下の仲が良い態度を見て猛烈嫉妬、部下につらく当たってみたり、仕事でしごいてみたりと結構粘着質な受け(笑)
その分人間臭さがあって、後半のエロでの痴態も納得の流れでした!

健気に見えて実は心はどす黒く嫉妬の塊で、ベッドで泣かされてその嫉妬の塊が放出しつつ乱れる雪人は、かなりエロい!
ここは、読みどころです!

その雪人を攻める宝坂もザ・精悍攻め!

しかも前半の想いが確実に通じるまでは、ずっと敬語で攻め続けるというなんともフェチ感満載。
その後は昔のワイルドな口調で激しく攻め立てるという、男臭さ放出しまくりのバラエティに富んだシチュエーションがすごい!
場所も体位も攻め立て方も様々。
かなり、個人的には楽しめました。

冒頭でも書いたとおり、読み出しはちょっとストーリー端折りすぎぽくてつまらなく感じます。
でも、後半二人の駆け引きめいた言動が激しくなってきた頃からが読みどころ。
総じて読後感は悪くなかったです。

ただ、出会いとかちょっとしたディテールとかが大さっぱ。
昔の関係性とか出会いあたりがそこまで重きを置くようなことだったか?と突っ込みどころもあったり。

それでも全て、エロによって相殺された濃厚な一冊でした。
普段あまり濃厚エロは読まない(というか選択が当たらない?)ので、ちょっと新鮮でした。

挿絵が蓮川愛さんというのも、これまた攻めはどこまでも男っぽい。
そして、受けはどこか色っぽくてしなやか。
挿絵はどれも100点満点でした。

どうやらこの作品は新人賞参考作品として作者がデビューされる前に雑誌掲載されたものの加筆修正版とのことですが、時代を感じさせる?ようなことはありませんでした。



テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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