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BL小説  におう桜のあだくらべ (ディアプラス文庫)



過去絶賛した「頬にしたたる恋の雨」のリンク本。
これかなりまたクルか……???
あの感動をもう一度か??

と、かなり期待していたのですが(笑)、内容はともかくストーリー自体が纏う雰囲気は全くリンクしてることすら感じさせない、別物でした……(ちょっと切ない)



におう桜のあだくらべ (ディアプラス文庫)におう桜のあだくらべ (ディアプラス文庫)
(2014/03/08)
久我 有加

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思い返せば「頬にしたたる~」。
どこもかしこもしっとりとした上品なエロさが漂った作品でした。
主人公二人も大人っぽい色香があって。
情事ともなれば、ああああ、もう読んでるこっちの体中が熱くなってしまうんですけど!
てなぐらいしっぽり濡れ濡れだったんですが……

あれ?
今回の主役、椿丸と真吾は、なんかすごく若くて爽やかなタイプ?
タイプ違うけど、どっちかいうと爽やかバレーボールしてる、みたいな?

エッチも結構あったけれど、スポーツ部の先輩と後輩が恋に落ちて、楽しくエッチする……という雰囲気。
(いやべつに、日曜
の5時からハイキュー見てるからバレーバレー言ってるわけじゃないですよ……)

まあ爽やかな若者の青春エッチを、「新鮮でいいね」と思うか、湿った大人な感じがなくてイマイチ……と感じるかは、ホント読み手次第といったところ。

まあちなみに私はお分かりのとおり、「あっれ~??」と拍子抜け、がっくりキタ読者でした。

ストーリーは明治時代の大阪。
違う師匠の下にいて、交流のなかった椿丸と真吾。
それが寄席主である瀬島の計らいで、一緒に落語をやってみないかという計画が持ち上がる。
椿丸は明るい華やか系。
年下の真吾は華やかさはないけど喋りは超一流。
二人は出会った瞬間から意気投合して、互いを知るうちに、次第に惹かれあっていく。

二人が好きあう、お互いの落語を尊敬して人間としても惹かれあう。
それはストレートに伝わってきて、わかりやすいです。

椿丸の師匠は非常に自分勝手で嫉妬家。
もちろん真吾の師匠、真寿市も大嫌い。
そんな状況で、二人の交流について言えるわけがない。

椿丸真吾との兼ね合い、師匠への尊敬の念。
師匠との関係と真吾への愛情の板挟み。
このあたりは結構物語性もあったけれど、読んだ後、「別に落語界じゃなくてもよかったのでは?」と思ってしまったのは、あまり世界観とこの恋愛自体が結びついていなかったからかもしれません。

これ以外にも、昔の大阪弁でつづられる雰囲気がイキだと感じる反面、ここまで全部だとちょっと読みづらかったのも事実。
「頬にしたたる~」は瀬島が標準語に近かった分、読みやすさを比べてしまった部分もありました。

その瀬島ですが、ちらりと登場。
また、「頬にしたたる~」の真寿市の若かりし頃の栗梅亭真太としても登場。
細かくリンクしているけれど、大筋ではかぶっていない。
前作を呼んでなくても話が分かるようになっています。

もう一つイマイチだなと思った理由がイラスト。
イラストが悪いわけじゃないです。綺麗です。
でも、エロさがない!(笑)
せっかくの情事が妙にぱさぱさっとしてて、これも微妙でした……

基本久我作品は好きだし、こういう年代ものも情緒があって好きですが、この本だけは微妙でした。
「頬にしたたる~」を読まれている方には一応、リンク物だからということでおススメをちらりとはさせていただきますが……。

むしろ前作を全く知らない読者の方が、これはこれで割りきって楽しめるのかもしれません。



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