BL小説  未完成 (プラチナ文庫)



2009年当たりに一度出版されて、今回新たな新装版出版……
ということで、読んでみました。

かなり年下高校生攻めと、その教師受け。

攻めがかなり年下で幼稚っていうか荒削り……??と、あまり年下で青い攻めが趣味でない私としては、かなり抵抗があったのですが(笑)……

いやいやいや!
これはすごい!
秀逸作品すぎる!
というか、素晴らしすぎる作品で、どっぷりはまってしまいました。
これはホント、凪良作品の中でも上位ランクインの、素晴らしいBLです。


未完成 (プラチナ文庫)未完成 (プラチナ文庫)
(2014/01/14)
凪良 ゆう

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どれだけこの作品が素晴らしいかについては、多くの読者様がアマゾンなどですでにお書きになっていらっしゃいますので、全体的な良さについてはそちらをご覧いただくとして……

この新装版には、書きおろしがついています。
それが前版と違うところです。
書き下ろしは2編。
ひとつは、2010年に発売されたドラマCDに収録されているので、完全書き下ろしとは言えませんが、本には入っていなかった部分であることには変わりなし。

そしてもう一編は完全な書き下ろしです。

この「未完成」、まさに、この書きおろしあっての「未完成」だなと思いました。

この2本がなければ、きっと私の読後感想は変わっていたでしょう!
それぐらい、この書きおろしがあってよかった!
これあってこそ、完全体の「未完成」がさらにアップグレードした完成系になる……と言えばよいでしょうか。

もちろん本編だけでも素晴らしいです。
それは間違いない。
でも、このショート2編があることによって、攻めの高校生瀬名(ショートでは美容師に成長)への印象ががらっと変わるのです、いい意味で。

ショートは二人の数年後を描いており、その中で、基本の姿勢や想いは変わらないながらも、瀬名の成長ぶりがすごく うかがえます。

そしてこの瀬名の成長があるから、本編の瀬名が痛みやいらだちの中で少しずつ成長していく姿がより鮮明になって、もっと深い部分を読み取ることができるといった感じです。

受けの教師阿南のもろさとか、そんなに大人じゃないんだよ……という柔らかい部分も、瀬名の成長と相まってもっとくっきり感じることができます。

二人の過ごした時間を考えると、不意に涙が出てきしまったのは私だけでしょうか……
いやいや、これは泣けるシーンはないのに、泣けてくる、心の琴線に触れる作品です。

  昨今、あまり深さのないBL小説も多い中で、この作品は本当に心に残る最高の小説の1本でしょう。

カップリングの好みなどを差し置いて、気持ちの描写がハンパなく深く素晴らしいです。



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