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BL小説  あいのはなし (ショコラ文庫)



裏表紙の概要と本編、まったく違います(笑)

概要読むと、なんだか三角関係っぽい話になってますが、全然!

これは真に「愛」の話。
もう恥ずかしながら、最初から最後まで泣けてしょうがありませんでした。


あいのはなし (ショコラ文庫)あいのはなし (ショコラ文庫)
(2013/09/10)
凪良 ゆう

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「愛」と言ってもはっきり明確なものではなく、ぼんやりとそこにあるもの、すごく抽象的なものが描かれていたように思います。

その形のない「愛」が、非常に切なくて暖かい。

概要はなんだか誤解がある書き方してるので、簡単にストーリーを……

売れない役者の裕也と、彼を心の支えとしていた大学生の波瑠。
そして裕也の子供、椢(かい)。
何もないけれど、何か楽しくて穏やかな日々。

それが裕也が事故死したことで、一気になくなってしまう。
心の支えを失った波瑠と、その波瑠に寄り添う椢。
二人の逃避行めいた失踪が、誘拐事件となって離れ離れになる二人。
そして10年。

10年という月日を刑務所とその後の地味ないつ捨ててもいいような生活で埋めてきた波瑠。
そしてずっと波瑠を探してきた大人になった椢。

ずっと2人の間には裕也という存在があって、それが邪魔しているのか、それだからつながっているのか。

こう書くと内容が複雑に思えるけど、実は複雑なようでいて、ストレートな立ち位置。

ストレートな想いで直球勝負の椢と、優しすぎる故に孤独に頑張るしかない波瑠。
そんな2人が思い出を交えながら次第に繋がっていくストーリーは、なんか「必然ってこうなんだ」と納得させられます。

ちょっと幽霊もどき入ってる?ってシーンも、不思議と信じられる説得力があって、いろいろ原点に戻ってココロ洗われるような気持ちになりました。

完全シリアスです。
でも椢という攻めキャラが、重さを軽くする要素を持っていて、身構えずに読めます。
全体的に、読みやすいです。

あと、エッチとか体とかそういうことじゃなく、心の結びつきを読みたい方へ超絶オススメ。
エッチはなんかちょっろっと後付けした感じで描かれてるんですが、個人的には「これなくていいんじゃない?」

商業誌的に無理クリいれたでしょう、みたいな(苦笑)

人っていろんな人がいるけど、ああ、皆普段の自分を見てるんだなとか、世の中捨てたもんじゃないって安心できる場面も後半ちらりと出てきたりするので、悲しいばかりじゃないです。

でも、涙がずっと出てきてしまう本でした。

くれぐれも、電車の中とかで読まないように。
涙止まらなくて、結構周りの人に変な眼で見られました(笑)



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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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