BL小説  好きって言いたい (ディアプラス文庫)



シンプルに一言、とってもよかったです。

すごくシンプルな設定やストーリーだけど、そこがこの作品の一番よいところだなと思いました。
どのキャラも好感が持てて、どのキャラもどこかちょっとだけ個性的。

でも誰もいやらしい毒気はなくて、ほのぼのじゃないけど、まったり感と緊張感の間をうま~くすり抜けてる感じの 作品でした。


好きって言いたい (ディアプラス文庫)好きって言いたい (ディアプラス文庫)
(2013/07/09)
安西 リカ

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主人公は美人レストランオーナーの和泉(受け)と、彼のレストランを担当する新米銀行員の内田(攻め)
お互いに一目ぼれだったけど、互いに気が付かず、互いに気を遣いながらちょっとずつ親しくなっていくという、 展開は普通のお話。

すごく強烈な当て馬が出てくるわけでもなく、なにか大事件があるわけでもない。
でも、そこがいいのです!
その普通さが、たまらなくハマる要素!

主人公2人もさわやかで初々しいです。
受けの和泉は年上で、真正ゲイ。
これまでいろいろ恋愛失敗してきて、ちょっと臆病だし慎重。

対する年下の内田は、色恋の事情を知らない無口な男。
人に対する接し方が不器用だけど人一倍の努力家。
そして気持ちは一途。

どちらもとっても素敵なキャラで、こんな風な二人っていいなぁと純粋にうらやましいカップリングでした。

そしてストーリーや人物もさることながら、一番強く感じたのは、「作者が好きで書いてる」という気持ち。

どの文章からもまるごと一冊、作者が好きで書いた世界というものが伝わってきます。

生むのに苦労する……というのは結構あることですが、この本は苦労を超えて、本当に作者の脳内と手が連結してどばっと生み出されたものなんじゃないか?と感じました。

それほど、作品に対する愛みたいなものが詰まってます。
その作者の作品に対する愛情が、本全体を包んでいる感じです。

そして相乗効果となって、作品をさらによくしている……という好ましい雰囲気でした。

ちょっと抽象的で申し訳ないのですが、一度是非お手に取ってみてください。
言わんとしていることがわかっていただけるはず!……です……(笑)

今回、初めて安西作品読みました。

これがデビュー作らしいので、他に商業本出てなければそりゃ、初めて読むだろ……ですが。

さっそく今後も期待大の追いかけたい作家さんリストに追加させていただきました。

ぶっちゃけ、最初はおおやかずみさんのイラストがきれいで手に取ったのですが、これは当たりでした!



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