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BL小説 バイバイ、ハックルベリー (ディアプラス文庫)



全体的に恋愛としては軽く明るいばかりじゃない。
結構自問自答も多い。

だけど、ちょうどよく空気をふくんでふわふわした雰囲気が、その湿り感と相殺してる。
読みやすく、感じやすく、心に寄り添う感じだった。


バイバイ、ハックルベリー (ディアプラス文庫)バイバイ、ハックルベリー (ディアプラス文庫)
(2013/04/09)
一穂 ミチ

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大学新1年生の2人が知り合い、ちょっと変わった感じでしっくりと友達づきあいを始めて恋になる、基本ストーリーは普通。

ただ攻めの槇志に、昔精神的なことから架空の友達がいたという伏線がある。

その設定は変わってて、面白い。
受けの累の両親の存在もどこか面白い。

全体的に心躍る感じもないし、糖度が特別高いわけでもない。
なのに、どこか自然と引き込まれてしまう魔力があった。

ひとつ感心したのは文章。
ちょうどいい感じに、無駄なところを削いである。
その削ぎ方がすばらしい。
ふつうならくどくなりがちなところも、だからあっさり、そして少しスパイスが効いてる。

後半に収録されているタイトル作品の後日話のほうが、タイトル作品よりよかった。
展開のちょっぴり読めなさ感がまた良し。

タイトルの意味も、読めばしっくり。
一穂作品だな、と思わせる雰囲気があり。
……なにはともあれ、けっこうお勧めです。



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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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