BL小説  君との願い (二見書房 シャレード文庫)



深みはそこまでない。
けれど、相手の気持ちを考えて悩んだり言い出せなかったりと、等身大の悩みをストレートに読ませてもらえる作品でした。

君との願い (二見書房 シャレード文庫)君との願い (二見書房 シャレード文庫)
(2012/11/26)
神江 真凪

商品詳細を見る



捻りもないです。
攻めも受けも、基本素直すぎ。
毒がなさすぎ(笑)
だから、ちょっとBL慣れた読者だと物足りなさを感じるかもしれないけど、感情的には非常に同調できます。

個人的にはすごく感情の起伏にハマれました。
「機会があったら是非」一度はおススメです。

歳の差、店長とバイト関係の穂積と律。
年上で常に律の生活態度を最優先させる穂積と、その穂積を押して押してようやく付き合ってもらえるようになった律。
つき合ってもらえた……という感情から、常に穂積に嫌われないようにしている律。
そんな律をすでに本気で好きなのに、それが伝わっていない穂積。
そこへ穂積の元彼がいきなり登場してきたことで、二人の関係が崩れていく。

本音を言うか言うまいか、相手はどう思うか。
好きだから細かくいろいろ考えてしまう気持ちが丁寧に書かれています。
地味目だけど、後半にいくにつれてすごく面白くなっていきます。
律の気持ちにシンクロして自分も怒ったり泣いたりと、とっても身近に入り込めました。

大人で分別めちゃめちゃあるのに、結構年下の恋人の心の機微に疎い穂積も、どこか性格がかわいいです。
律に怒鳴られて焦ってしまう姿も、大人の男ならではの可愛さがある。

穂積が好きで、その気持ちは全く揺るがない律にも好感が持てる。
そう、キャラ的には誰も嫌な奴がいなくて、攻めも受けも似たタイプの属性的に「いい人」

だからか、いや、必然なのか……
……結末は結構平凡(笑)。
不発弾的に、途中まで上がった花火がシュウウウ・・・と弾ける前に萎んでハッピーエンド。

なので、動乱系?がお好みの読者だとある一定のつまらなさも感じるかもです。

余談ですが……
個人的には神江作品、好きです。
そうしょっちゅう出てくるわけじゃないので、新刊見つけると、とにかく買ってしまう。
そして、すっごいあたり!もないけど、ハズレもない、ちょっと横にそれたところの一歩上あたりで立っている、そんな作品です、神江作品って。



関連記事
テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
BLCD ルボーサウンドコレクション ドラマCD 憂鬱な朝 | Home | BL小説  Zwei (リンクスロマンス)