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BL小説  Zwei (リンクスロマンス)



高校生の時の想い人同士が再会。
大人として等身大の恋を形作っていく作品でした。

かわい作品は大好きです。
独特の味がある。

……ですが、このzweiは……


Zwei (リンクスロマンス)Zwei (リンクスロマンス)
(2012/11/30)
かわい 有美子

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全体として雰囲気はあった。
大人の糖度もあった。
でも、他のかわい作品と比べると、中途半端感があったように思います。

事件のこと、二人のこと、先輩刑事のこと。
いろんな要素が盛り込まれていて幅はあるけど、厚みが薄い。

日々の多忙な生活の合間にある二人の関係性の描写が、事件の細かさや先輩刑事などとのゴタゴタよりも軽くて、甘さがハード ボイルド力に負けた、みたいな。

刑事の山下と、検事の須和。
ずっと山下を想い続けてきたらしき須和と、昔の恋心を忘れていた山下。
山下は須和に再会し、須和の疲れ切った姿にちょっとがっかりしながも、また昔の恋を思い出して、次第に須和にのめり込んで いく。

等身大の刑事と検事。
仕事という現実に、須和に昔のキラキラした感じはなくなってしまっている。
でも、それすらも愛しい、みたいな。
そんな山下の気持ちの変化は文章から伝わってくる。

逆に山下へまったく期待していない須和。
二人の未来を考えていなさそうな、どこか諦めた感じ。
期待しないでおこうと自分の気持ちを止めている姿が、けなげだし、淡々としてるからよけい切なさがある。

その須和にこまめに自分の気持ちを見せることによって、須和に絆の確かさを信じてもらおうとする山下。
大人の糖度、たっぷり。
それは間違いなし!

カッコいい山下の須和限定のかいがいしさも、繊細なのに性格がおおざっぱな須和も、とても魅力的。
キャラとしては、両方たってる。
だからこそ、もっと二人のことを読みたかった。
事件の詳細とか、中国人のことじゃなく、二人の会話とか。
ストーリー展開はよかったけど、構成的に少し残念。

ちなみに、「天使のささやき」「甘い水」を読んでらっしゃる方は、知ってる人物がちょこちょこ出てきます。
とはいえ、若干繋がってはいるものの、これら作品未読でも問題なし。
全く別作品ととらえてOKです。



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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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