BL小説  言葉にならない (幻冬舎ルチル文庫)



出だしは面白いと感じたのですが……。

途中間延び感が漂って、個人的にはワクワク感が湧き出てこない。
厚みがあるわりには、読み終えた直後の充実感も少なめ。
椎崎作品としては、「面白くなかった」です。


言葉にならない (幻冬舎ルチル文庫)言葉にならない (幻冬舎ルチル文庫)
(2012/11/15)
椎崎 夕

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わりと好きなのです、椎崎作品。
乙女ツボついてくるけど、大人な部分もあって。
王道が多いけど、そればっかじゃないし。
独特の味がある。

けど、これはちょっとあれれ?でした。
裏表紙の概要見たときは、面白そう!って思ったんですけどね。

元恋人との修羅場を目撃されたことで知り合った周防と仕事でかかわるうちに次第に彼を好きになる大学生のナオ。
いつも本音を言わずに物事をなぁなぁにしてしまいがちなため、周防への気持ちもそのまま、元彼には付きまとわれ続けたりと、いろんなことがハムスターが回転し続けるようにぐるぐるしたまま。

これはナオのぐるぐる具合と、その恋を描いている。
最後に周防の気持ちやらが一気に吹き出てくるものの、それまでがナオの思い込みやらでめいっぱい。
途中の甘さやなにかを期待させるシーンがない。
いや、あるにはあるけれど、甘くないから2人のシーンが淡々としてる。

その淡々ぐあいが好みの読者ならば、あっさり感をポジティブに感じてそこが面白さとなるかもしれない。
途中途中も無意識な甘さが欲しい読者だと、ダシの入っていない味噌汁を飲んでいるような気になる。

脇で登場してくる人物たちも、そこまで沢山出す必要あったのか?と疑問に思ったほど、印象に残らない脇キャラが多い。
そこを掘り下げて書くならば、もっと周防のことを教えて欲しかった。
周防の印象が弱いのも、気になった。

冒頭のシーンは、さすが引き込ませ方がうまいなぁと感心したものの、途中から読んでて苦痛だった。
その後の展開でぱっと開けるのかと思ってたけど、最後までテンション同じだったし。

ナオが大学生、天文好き。周防はそこのOBでやっぱり天文好き。
その設定も必要だったのか?まで疑問に思えてきたり……

これがイマイチだった!って言い切れないけれど、ホントだし汁ない感じでした。



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