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BL小説 七月七日 (幻冬舎ルチル文庫)


個人サイトに掲載されていたものと書き下ろしをまぜて、1冊に仕上げたものでした。


七月七日 (幻冬舎ルチル文庫)七月七日 (幻冬舎ルチル文庫)
(2012/11/15)
愁堂 れな

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「作者の書きたいものを書いた」雰囲気がビシビシ漂っています。
こういう攻めと受けが、こういうシチュエーションで……とある部分を切り抜いて書いてみて、あとでその周囲を肉付けした……雰囲気のつくり。

面白いか面白くないかと訊かれれば、面白くはなかったです。
華がない。
甘くもない。
結局、やってることは不倫。

でも……
ただ、どこかぽつっと心に残る話だったことはたしか。


身体の関係がずっとある大学時代の友人同士、佐久間と流田。
タイプの違う2人は10年以上友人であり、身体の関係があるけど、佐久間は数年前に結婚した。
……と、そんな二人の間の出来事が、日付を追って短編オムニバスっぽくぽく書かれています。

ぶっちゃけて言えば、佐久間と流田のいわば不倫話と取れなくもない。
佐久間は奥さんがいながら、定期的に流田と関係している。
そう考えると、二人のエロシーンが、なんだか背徳的で余計にヤラしく感じてしまったり。

そんな佐久間との関係を普通に受け入れている流田も、責任とか道徳とかまるっと無視?

……なんて読みながら意地悪なことを考えてしまいましたが、感情的にドロドロしてもいいはずなのに、 後味はさっぱりしてるので、読みやすいです。
そのさっぱり感を、甘さがないと取るか、あっさりの中に漂う気持ちを掴んで同調するかは読み手次第というところでしょう。

常識にすがって結婚してしまった佐久間と、佐久間が好きだから結婚とかはしないと言わずと腹で決めている流田。

2人の考え方の対比は面白かったです。

あと、ラストは結構感動的、ジンワリきました。
二人で初めてお正月を迎えるシーン。
挿絵と合間って、本編全般と比べるとオツなラストだったと思います。




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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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