BL小説 愛とは言えない4 (ビーボーイノベルズ)



終わりました、ついに!

こんなに愛とは何ぞや、好きとは何ぞやを読み込ませる本はそうそうない。

読者には橘高とサガンがお互い好きなのはまるわかりなのに、2人はそうやすやすとはくっつかない。

そのもどかしさにヤバいぐらいハマれる作品でした。


愛とは言えない4 (ビーボーイノベルズ)愛とは言えない4 (ビーボーイノベルズ)
(2012/11/19)
榎田 尤利

商品詳細を見る



町屋さんの漫画と連携して平行に2組のカップルを追ってきているこのシリーズ、漫画を読めば端々に橘高やサガンも登場しているので、小説の成り行きも予想できる部分があるのがまた楽しくもあり。

何度読み返しても、面白さと感情の深刻さがびしびし伝わってくる逸品。

最後はどんな風にまとめるのかと、いろいろな意味で期待していましたが、 ラストは劇的なようで結構平凡に落ち着くところに着地した感じ。

少しハプニング的なドラマチック的な部分もありつつ、でもすっごい盛り上がって二人だけの世界かというとそこまででもない。
むしろ気持ちを確認しあった後のエッチも時間もあっさり気味。

でも、そのギャップが、読み手にとってとても居心地よいのです!

最後だからとがっつりねっとりじゃなく、あっさり目な位置で落ち着く二人。

でもお互いの嬉しい気持ち、安寧の気持ちは伝わってくる。

橘高は、なんだか足取り軽い(笑)
サガンも、いるべきところに落ち着いたような、ほっとした様子。

得にサガン。
ちょっとした仕草や表情は、もうしっかり橘高に甘えている。
言葉は相変わらず辛口なのに、態度は甘えている。
心を許している。
あれだけかたくなだった男が、緩みを持たせている。
橘高だけに見えるその緩み。
あああ、読んでて死ぬかと思うぐらい可愛い!

終わってしまって寂しい。
けれど、この本は、何度読み返しても、新しい楽しさをくれるはず。
そういう本は、そんなに転がってるものじゃない。
一生、本棚においておきたいシリーズ、それが「愛とは言えない」と「恋とは呼べない」。

そして是非にもCD化していただきたい!
音としても楽しみたい。

まだ読んでないのなら、是非に。
全部一気に読むのがいいです。




関連記事
テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
BL小説  テミスの天秤 とある弁護士の憂い (リリ文庫) | Home | BL小説 七月七日 (幻冬舎ルチル文庫)