BL小説  nez [ネ] (SHYノベルス291)



面白い。やっぱり榎田作品は面白い!
ストーリー展開や人物設定は榎田作品ならではといわざるを得ないほど、上手い!

最近は、昔の作品集などばかり出版されていて、正直「交渉人シリーズ」の最終巻以降はあまり榎田作品、面白く感じてなかったのですが、これは、みぞおちにクリティカルヒット。


nez [ネ] (SHYノベルス291)nez [ネ] (SHYノベルス291)
(2012/10/30)
榎田 尤利

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新しいシリーズ物になるらしき、この作品、設定はちょっと変わった相性診断サービス会社。
経営者の女性とその従兄弟で受のチリ、そしてそこに新たに雇われた元公安の鷹目が攻。
まったく正反対、相容れない二人が、仕事を通じて、ぶつくさ言いながらも波長を合わせていく。

話の根源は「匂い」
チリの科学で説明できない嗅覚の話がベースにあって、鷹目の理路整然とした診断がそこに上乗せされる。
なんともちょっと事件性がつよいストーリー好きにはたまらない展開です。

とくに冒頭の、鷹目がこの相性診断サービス会社の試験を受ける場面、とっても面白いです。
いや、一体何なのか読者にもわからないから、面白い。
んでもって、鷹目の性格も、チリの性格も最高に出来上がってる。
超対極の二人。対極同士、かなりイっちゃってるその性格では他に出るもののいないぐらいの凄い性格。
そんな二人の会話は、まったくかみ合ってない……ようで出来てる会話がまた面白い。

個人的には鷹目の言動や性格がツボでした。

BLとしてでなく、読み物として最高に引き込まれるのは保証確実。
最初のページから、自分が読んでいる場面がどういう展開に繋がるのか、ワクワクしながら読み薦めるとあっという間に一冊終わってしまう。起承転結の「起」部分で読者を引き込むパワーはホント、さすが。

ただちょっと、後半終わり頃は、面白さが微妙に失速していた感じが……
まあまだ二人が知り合って、まあちょっと匂いの関係で寝てしまったところでひと段落してるので、ここではなんとも判断しがたいところではあるけれど、一定レベルの面白さ度合は余裕で超えているのは確か。

来年以降もある程度のペースで次巻が出てきそうな雰囲気ですので、フォローして絶対ソンはない一冊。

雰囲気的には「交渉人」シリーズよりは、少し前の「Love&Trust」シリーズに似てるかも。



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