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BL小説  ハンサムは嫌い。 (SHYノベルス292)



最近、昔の作品集を定期的に出されてますね、榎田尤利さん。

個人的には大好きな作家さんです。

言葉の選び方も、セリフもどれも一味違って、ぐっとくるものばかり。

たまには、評価のあまり良くない本もありましたが(交渉人シリーズの上下巻だったものとか)、それでもBL界では不動の作家様。

……ですが、この本は個人的にはイマイチでした。


ハンサムは嫌い。 (SHYノベルス292)ハンサムは嫌い。 (SHYノベルス292)
(2012/09/28)
榎田 尤利

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このタイトル作品は、たしか2002年あたりに最初に出版されたような記憶があるのですが、正直、そこまで面白さがありませんでした。
引き込まれる魅力に欠けていたと言ったほうがいいのでしょうか。

初期作品ということで、たしかに初期ながらの現在との作風の違いなどはあると思います。
それが理由だといってしまえばそれまでですが、それを差し引いても、
「材料は良いのに、調理方法がイマイチ」
特にタイトル作品には痛烈にそれを感じました。

ハンサムが嫌いな超美形で有名なスタイリストと、美容室のオーナーの息子でノンケで放蕩なハンサム男。
お互いに相反する性格で反発しながら、次第にお互いになんとなく惹かれあっていき、そんな二人の周りに楽しいやらおかしい面々がいろいろと揃っているという設定。

攻よりも押しが強く怒ると豹変する美人受スタイリストも、ちょっと俺様っぽいけど根底が素直な攻も、どちらも綺麗でかっこよくて素敵だけど、そこにあんまり印象が残らない、人格の輪郭が薄い。

こまごまとした設定や伏線はあるけれど、そこまで強烈だったりツボをついていなかったのも残念。
全体的に、なんとなくゆる~い雰囲気。

攻のすっごい出来るお姉さまの登場も、一体、お姉さんがこのタイミングで出てくる必要があったのか、お姉さんが必要だったのか、お姉さんの可憐ちゃんとの設定はなんだったのか……など、読みながらツッコんでた私。

いや、きっと必要だったのでしょう、どの要素も作者が生み出したもの。作者にとっては書きたかったもの、必要なものに違いない。

でも、それがこっちにはあまりよく伝わってこなかっただけ……。

作者の初期の作品にも触れてみたい、どんな作品でも同作者が書いたなら何でも好き!という読者様には、もちろんオススメいたします。

榎田作品ですから、なんてったって。

でも、個人的には「榎田作品の中」では、まったくオススメしません。

この本、分厚いので、読み応えは保証します。
タイトル作品ともう1篇入っていて、どちらも少し前の作品です。

それから、小椋ムクさんのイラストは、どれも綺麗で素晴らしかったです。
表紙買いも納得!



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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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