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おセナカ流しましょ (白泉社花丸文庫)



なんだかぶっ飛んだ設定でした。

エロさは十分に、いやなんだか必要以上にありましたが、ストーリーはまるでつぎはぎしたみたい。

ふと思いついたシーンを並べて、その間はなにもしてません、みたいな。

しかも展開速い、時間軸早い。

これ、奥深く考えてはいけない。
エロさを楽しみ、台風のように過ぎた物語を軽く流す、そんなことが出来る読者様向けかと。



おセナカ流しましょ (白泉社花丸文庫)おセナカ流しましょ (白泉社花丸文庫)
(2012/09/21)
結城 一美

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東大受験に失敗したマジメな受が、祖父母の経営する風呂屋を手伝うことになり、そこで三助の攻と知り合い、最初はなんじゃこいつは?と思っていたけど、次第に好きになってしまう。

でも実は、この攻は風呂屋の壁に描かれている龍の化身。
(ここで、あれ?これってファンタジー?と首をかしげる)
100年以上ずっと生きてて、しかも街の誰もそれをなんとも思っていない。
受も、そうなんだ~と普通に納得して……という細かいことにはツッこまない雰囲気のお話。

いや、完全にファンタジーかも。

まあそのあたりは、あまりに普通に皆が捕らえてるから、読んでるこっちも「ああ、そうですか」と特に気にしなかった。
そういう意味では、普通の現代設定。

にしても、何もかもが都合が良すぎ。
全体的に軽すぎ。

焦点はたぶん主人公の受が、今までの常識や勉強の世界を捨てて、いろんな苦難を乗り越えて新しい境地を開くってことなんだと思う。
でも、それにしちゃ、ぜんぜん気持ち伝わってこない。

むしろ「風呂屋再生物語」として考えたほうが面白かったり。

ただ、一つ不覚にも泣けたのは、風呂屋が火事になり、龍の絵がくずれさり、化身の攻が消えてしまうという終盤。直球な展開にヤラれました(笑)

もう好きな人とは会えない……消えてしまった……ってくだりはやっぱりどんな設定であれ泣けてくる。
結局オチはまあ、ハッピーエンドなものの、この泣けるシーンがあったせいで、「つまらなかった」とは言えなくなってしまいました(苦笑)

ある意味、乙女心をくすぐる「ねちょエロ」と「恋人との別れ」というツボを押さえた作品ではある。

読むか読まないかは……ご自分でご判断下さい。

イラストは、綺麗でした、とっても。



テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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