BL小説  別れさせ屋の純情 (リンクスロマンス)



読み終わったあとに、心底「主人公二人がまた巡り逢えてよかった」と思える一冊。
後味がいいです。

過去に恋人同士だった二人が、別れさせ屋と、そのターゲットの恋人として再会するストーリー。

お互いにお互いを想いすぎて、お互いのことを考えすぎてしまった上での過去の失敗を、再会したことでそれぞれ冷静に見つめ、どうすべきだったのか考えて、そしてそのすべきだった行動を起こす勇気を振り絞る、葛藤がメインのお話です。


別れさせ屋の純情 (リンクスロマンス)別れさせ屋の純情 (リンクスロマンス)
(2012/08/31)
石原 ひな子

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便利屋で働いている渉は、初めての別れさせ屋作業で、昔の恋人清志郎に再会する。
依頼は、清志郎の付き合っていると思われる良家の息子、義弥の母親。
義弥と清志郎を別れさせて欲しいと強く希望され、便利屋所長の日比野に心配されながらも、任務を遂行。
だが、清志郎の見合いを機に自分から身を引いた渉に、清志郎は必要以上にあれこれと関わってきて……。

別れさせ屋の仕事自体や、それ以外のことには不必要には触れておらず、主に受側(過去に相手を見放した側)の気持ちが丁寧に掘り下げてあるところが読みどころ。

少し気持ちの邂逅や現在の苦悩説明にくどさも感じたものの、総じてよく共感できて、それなりに魅力ある展開でした。

主人公の受は地味タイプですが、受はかっこいい強引タイプで素敵。
攻は強引な男が魅力的……と原点を思い出させてくれるタイプ。

また主人公の雇い主が魅力あるダラケた大人で、お話にスパイス効いててよかったです。

オススメかオススメじゃないか……という点は、個人的には微妙なところ。
読んでる間はハマったけど、じゃあまた読み返したいか、ずっと自分の本棚に置いておきたいかというとそうでもない。

機会があれば読んでみたらどうでしょう、というあたりでしょうか。



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