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BL小説 てのひらにひとつ (ディアプラス文庫)



帯に

「月村奎先生、推薦!!」
「ピュアで真摯な二人の恋に、涙、涙でした。何度でも読み返したい、宝物の一冊です」

とありました。

実はこの帯文句に惹かれて読んでみたのですが……


てのひらにひとつ (ディアプラス文庫)てのひらにひとつ (ディアプラス文庫)
(2012/08/09)
夕映 月子

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たしかに「ピュアで真摯な二人の恋」で、攻も受も地味なんですが、とっても味がありました。

二人の出会い、関係をはぐくんでいく過程、そして後日談として書かれているつき合い始めてからの新しい生活での二人、どれも自然で、お互いを思いやる気持ちに溢れていてよかったです。

どのページにもお互いへの真摯な恋心が描かれていて、過去やそれぞれのバックグラウンドなどに対して重点を置いておらず、さらりと必要な部分だけを説明してあるあっさり具合も恋愛特化されていて、焦点がはっきりしててよかったです。

地味だけど、とある信念があって30過ぎてから医学部に入学した攻は、穏やかで、とても相手の気持ちを大切にする心の優しい男で、「普通」だけどこういう彼氏だったらいいな、と読んでいて思わせる魅力があります。

またそんな攻に似合うかのように、受もまた地味な(笑)大学生ながら、恥じらいながらも素直に心を出せる性格の優れた男の子で、あんまり「今どき」ぽくないけど、そこが爽やか、可愛くて高感度200%。

地味×地味。

ともするとつまらなくなりそうなストーリーなのに、全然飽きないところがこの本の、引いてはこの作家さんの魅力なのかもしれません。

ですが、「涙、涙」にはなりませんでした(笑)
v そもそも、涙する場面がないです。ひどい別れ方もなく、遠距離になっても前向きに頑張ろうとする二人には、涙ではなく微笑ましい気持ちでいっぱいになります。

むしろホンワカした、自分もこういう普通だけど気持ちのしっかりした恋愛がしたいと前向きになれる、「何度でもまた読み返したい」一冊で、おススメです。

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テーマ: BL小説 | ジャンル: 小説・文学
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